トップメッセージ

ステークホルダーの皆さまから信頼され、100年先も変わらずに社会に貢献できるタムラグループを目指します。



株式会社タムラ製作所
代表取締役社長 田村直樹

国連グローバル・コンパクト支持表明メッセージ
Theタムラグループは、国連グローバル・コンパクトの人権、労働、環境および腐敗防止の 4分野に関する10原則を引き続き支持し、推進してまいりますことを、ステークホルダー(利害関係者)の皆様方に宣言いたします。



国内外の厳しい経済環境の中で正しく健全な経営体質を確立


2015年度は、収益性の拡大を目標に掲げた第10次中期経営計画「Biltrite Tamura」の最終年度でした。残念ながら国内外ともに鮮明になってきた景気減速の影響を受けて、当社の事業もやや失速した形になり、売上高は846億円と前年を下回りました。一方、減収でありながらも営業利益が43億円、利益率が5%と増益を確保し、中期計画の柱のひとつであった「正しい健全な経営体質を作る」ことは達成できたと考えています。

セグメント別では、企業における設備投資意欲の減退を受けて、電子部品関連事業が2015年度の成長ポイントとして狙っていた工作機械関連部品の受注で伸び悩んだことと、円高対応として海外生産に舵を切っていた中での円安が負担となりました。黒字は確保しましたが、中期計画の最終年度に大きく成長を遂げるという目標を達成できなかったことは大きな反省点です。電子化学実装関連事業は、スマートフォン市場の飽和状態が若干の足かせになりましたが、順調に利益を伸ばしました。情報機器関連事業はこの1年で急成長し、まだまだ小粒ではありますが、売上高も利益率も中期計画を上回る数字が出ています。大きな成長という課題は次の中期計画へ持ち越しとなりましたが、着実に利益を出す健全な経営体質づくりに成功したことから株主への利益還元も強化し、普通配当を7円に増額しました。次期中期計画においても、さらなる増額を目標に掲げています。



「GROWING(成長)」を明確に打ち出した第11次中期経営計画を策定

2016年度よりスタートした第11次中期計画では「GROWING(成長)」を前面に出したスローガンを掲げ、「正しく豊かな成長への道筋を作る」という新たな目標を加えました。「正しく立派な製品を作る」「正しい健全な経営体質を作る」「正しい最適なグローバル体制を作る」とした3つの目標を継承しつつ、大きな成長に至らなかった前中期計画の反省を踏まえた目標をプラスし、新中期計画を2024年に迎える創業100周年に向けた「成長のステージ」と位置づけています。



社会が共有できる価値ある製品を提供し、ステークホルダーの皆さまに幸せをもたらす

タムラ製作所の使命とは、社会全体が共有可能な価値ある製品の提供によって、当社を支えてくださっているお客様、株主、従業員、地域社会などステークホルダーの皆さまに幸せをもたらすことです。その意味で、事業を通じてグループミッションを達成することこそ当社のCSRであり、経営とCSRは一体不可分なものであると考えています。

当社の事業はカスタムメイドが中心で、お客様が望む仕様に合わせてものづくりを行います。それは単に性能だけではなく、安全性や環境配慮など実際に社会で使われる場面での製品価値を包含していると考えています。お客様の希望を受け、それを上回る価値の製品を開発し、その価値提供がタムラの評価を高めて、さらに価値の高い製品が作れるようになる。こうした理想的なサイクルを創造することが、我々がCSRに取り組むモチベーションとなっています。



社員一人ひとりの意識を高め長期的視野を持って継続的に取り組む

タムラが社会から信頼される企業として、CSR活動の根本に置くべきものは、ガバナンスの強化だと考えています。2015年度には「コーポレートガバナンス・コード」が本格導入されましたので、その対応を積極的に進めました。取締役会の制度改定、社外取締役の増員、報酬諮問委員会の設置など、これまで未対応だった課題を着実に実行してまいりました。

最近では企業のコンプライアンスに反する行為がニュースを賑わせており、外的なものだけでなく、内的な要因も含めて、あらゆるリスクに備えることが企業に求められています。私はリスクマネジメントとして、業務の流れを可能な限りオープン化し、業務に歪みを発生させないことを重視しています。そのために、海外を中心に30社を超える子会社の生産管理システムを統一し、いつどこで何が起きているかをリアルタイムに把握できるようにしました。さらに、経営的なリスクが発生した際には風通し良く報告が上がる仕組みとして「アラームエスカレーションWeb報告システム」を整備し、リスクの芽を誰かが感じたら速やかに会社の中枢に伝達されるようにしています。

また、社内へCSR意識の浸透を図っていくことがリスク回避に重要であるという考えのもと、CSRマニュアルを分かりやすくブレイクダウンしたメールマガジン「Tamura CSR Today」を全社員に毎日配信しています。2015年8月から配信を始め、既にマニュアルの全項目についての配信は完了しました。メールマガジンでは、CSRに関する疑問点をQ&A形式で分かりやすく解説しており、社員一人ひとりの理解も深まりました。

当社は、社会に価値をもたらす製品として環境貢献製品の開発に力を入れていますが、新しい価値を持つ製品づくりやCSR活動は必ずしもすぐに結果が出るものではなく、継続することで成果につながるものだと思います。長期的視野を持って継続的に取り組むため、先頭に立って当社の目指す方向性を示しつづける。それこそがトップである私自身の責任です。
タムラ製作所は、2024年に大手の電子部品メーカーとしては先陣を切り創業100周年を迎えます。それまでに当中期計画で掲げた成長への道筋を確固たるものとし、この先の100年も変わらず信頼され、社会に貢献する企業として発展を続けて行きたいと考えています。




2016年7月 代表取締役社長



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